3月27日(金)、那覇市の桜坂劇場ホールAにて『RUMAH ルマ』『こころ、おどる』『たま子と陽迎橋のマジムン』の上映と舞台挨拶が行われました。
今回上映された3作品は、“自分の街の素晴らしさを伝えたい!”という全国各地の人たちの熱意と協力のもと、吉本興業とともに映像化を実現する地域発信型プロジェクトの一環として制作されたものです。
3作品の上映終了後、まずは沖縄県南城市発『RUMAH ルマ』の舞台挨拶が行われました。登壇したのは、ヨセプ・アンギ・ノエン監督、出演のエリカさん、新垣正弘さんの3名。インドネシア出身のヨセプ監督は「南城市と私の故郷はとても似ていて、まるで自分の故郷で映画を撮影しているような気持ちになりました」と南城市への感謝とともに撮影を振り返りました。主演のエリカさんは「とてもスムーズに、のんびりとゆっくり撮れましたね」と撮影の楽しさを語りました。
続いて、沖縄県座間味村より『こころ、おどる』の岸本司監督、出演のダニエル・ロペスさん、桃原遥さん、尚玄さんが舞台挨拶を行いました。
岸本監督は「昨日は座間味島で戦後70年の慰霊祭が行われました。そして今日この映画が公開されて、過去を振り返りながら人と人が繋がっていく意義のある2日間になったと思っています」と述べ、次いでダニエルさんは流暢な日本語で、海中での撮影について「以前座間味島でシュノーケリングをした思い出があり、(今も)変わらずすごく美しかったです」と語りました。
全編英語のセリフだった桃原さんは「私は実はまったく英語が話せないので、撮影前や撮影中もずっとセリフを練習したり、皆さんの演技にも助けられながら演じました」と語ると客席から驚く声があがりました。地元民を演じた尚玄さんは「座間味島の時間の流れやテンポ感などを役柄に表せるように、監督と話し合いながら撮影しました」とエピソードを語りました。
最後に沖縄県浦添市より『たま子と陽迎橋のマジムン』の舞台挨拶が行われました。登壇したのは、高山創一監督、出演の池間夏海さん、比嘉恭平さん、ぎぼっくすさん、大田享さん、城間やよいさんと、よしもと芸人・宮川たま子の7人。
12歳で主演の池間さんは「芸人さんが多いこともあって、撮影中いっぱい笑わせてくれたりして、すごく楽しい現場でした」と語り、池間さんの父親を演じた比嘉さんは「市長や地元のみなさんと共にすごく楽しい現場で、その雰囲気が伝わればいいなと思います」と地元の人たちへ感謝を語りました。
食堂の看板娘を演じた宮川たま子は「『たま子と陽迎橋のマジムン』というタイトルで主演かなと思ったのに違いました」と監督に詰め寄り、観客が笑いに包まれました。
各作品上映終了後にはそれぞれのメイキングも上映され、撮影に協力した各市町村の人たちや、沖縄の自然・街の風景に心が癒される時間となりました。客席には沖縄県民のほか外国人も参加しており、英語字幕やセリフに笑い声が響いたり、あたたかい拍手が流れる中、上映会が終了しました。