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2015.3.29

たくさんの感動と新しい好奇心を発信!「クロージングセレモニー」
3月29日(日)、宜野湾市の沖縄コンベンションセンタービーチステージで「島ぜんぶでおーきな祭 第7回沖縄国際映画祭」のクロージングセレモニーが行われました。

セレモニーの司会進行を務めたガレッジセールの2人は、来賓挨拶で代読を務めた安慶田光男副知事の言い間違い(沖縄県翁長県知事を“翁長県沖縄知事”と読み上げ)にすかさずツッコミを入れ、また、宜野湾市の佐喜眞淳市長を「趣味は筋トレ。今日もスーツがパツパツの佐喜眞市長でございます」と紹介するなど、最後の最後まで笑いを生みだしていました。

沖縄振興担当大臣の平将明さんは、「沖縄国際映画祭の中では、地域振興型の映画が作られたり、地元を発信するCMコンペも行われた。政府が地域振興のためにやりたいと思っていることを、ここではすでにやっている。沖縄が地元だけでなく、全国を引っ張っていくことを願っている」と今後への期待を話しました。沖縄国際映画祭の実行委員長であり、吉本興業の大﨑洋社長は、「JIMOT CMやクリエイターズファクトリーは全て沖縄から生まれたものです。これからも沖縄から新しい芸能・エンターテインメントを作っていきたいと思っています。島全部で大きな模合(もあい・沖縄の寄せ集め貯金文化)を続けながら第8回を目指そうと思っています」と話し、沖縄の文化にしっかり根付きながらも新しい発見・発信などを行っていくことへの意気込みを語りました。

セレモニーでは、沖縄を除く46都道府県が地元に来たくなるようなCM作りを競い合う「JIMOT CM CONPETITION」の表彰、同じく沖縄版の「沖縄県41市町村JIMOT CM CONPETITION」の表彰、カテゴリーや上映時間にとらわれず、次代を担う映像作家を発掘する「CREATOR’S FACTORY」の表彰が行われました。「JIMOT CM CONPETITION」の46都道府県のグランプリには鳥取県の「鳥取しゃんしゃん祭り」、沖縄県41市町村のグランプリには座間味村の「海の幸祭り」、「CREATOR’S FACTORY」の頂点には本吉聡子監督の『傷人形』が選ばれました。「CREATOR’S FACTORY」の審査委員長を務めた中江裕司監督は「誰かに見せよう、というのではなく『この作品を作らないと生きていけない』という、強い思いを感じた。本吉さんには『自分がしんどい思いをするような脚本を書いておけ』と伝えてあるので、今後ぜひ長編を撮ってほしい。上手に撮れている作品もたくさんあったが、私たちは作った人の真っ直ぐな思いを真摯に受け止めて応援したい」と総評を述べていました。

受賞した本吉さんは、「初めて製作した映画で、初めて出品したのに評価されて嬉しい。審査会の間、さまざまな意見が聞けて大変勉強になりました。作品のテーマである『自分と向き合うこと』に疲れ、何度も投げ出しそうになったが、周囲の力を借りて完成させることができた。この喜びをかみしめつつ、『傷人形』をもっと多くの人に見てもらえるよう努力し、新しい作品にも打ち込んでいきたい」と喜びのメッセージを語り、会場は温かい拍手に包まれました。

クロージングセレモニーではボランティアスタッフや、沖縄県内各市町村の応援団が壇上に上がり、今回の感想や来年へ向けての意気込みをひと言ずつ語る中、ボランティアの説明をするゴリのお尻を大﨑社長が触ったりと、「笑いを生み出す」ことに徹底した笑いあふれる時間となり、ガレッジセール2人の「また来年お会いしましょう!」の声で幕を閉じました。