3月26日(木)那覇市の桜坂劇場ホールBにて特別招待作品『マンガ肉と僕』の上映と舞台挨拶が行われました。
今回の作品は、新潮社の「女による女のためのR-18文学賞」で、第12回の大賞に輝いた朝香式さんの同名小説を映画化。京都を舞台に、青年が大学生から社会人へと成長する過程で出会う3人の女性との恋愛模様を描いた、ちょっぴりほろ苦い作品です。
上映後、お客様の拍手で迎えられたのは主演の三浦貴大さんと長原成樹。鑑賞直後のお客様へひとこと、と問われると、三浦さんは開口一番「映画祭のたくさんの上映作品の中から、この映画を選んで見に来てくださり、ありがとうございました」とお礼を伝えました。
前日に行われたレッドカーペットについて、三浦さんは「大勢の方が見に来てくれていました。(『マンガ肉と僕』には) 女性がたくさん出ていたのに、レッドカーペットは僕と長原さん…男ふたりかぁ…」とポツリ。少々残念そうなコメントに会場の皆さんも思わず笑ってしまっていました。
役作りで難しかった点を聞かれると「僕が演じた役は女性から見るとダメな奴だと思いますが、特に苦労することはなく…(笑)。そのまま、普段のまま演じました。どこにでもいそうな男、ということで僕が選ばれたのかな?」と、普段の三浦さんを想像してしまうようなドキッとするユーモアも交え今回の役どころを語りました。
同じく配役について聞かれた長原は、「明日現場に行ってくれないか?と言われ、京都へ行ったら三浦さんがいたんですよ」と突然の依頼だったことを暴露。三浦さんも笑いつつうなずいていました。
映画
の撮影期間は10日間ほどと、タイトなスケジュールだったとのことですが、撮影については「京都特有の建物や雰囲気などが映像によく出ていると思います」と三浦さん。今回の作品を手がけたほか、主人公が交流した女性のひとりを演じた杉野希妃監督については、長原が「出演者の話をよく聞いてくれる、あたたかい監督でした。杉野組はとてもいい雰囲気でしたよ!」と語り、撮影中のチームワークの良さをうかがわせました。
作品に登場する3人の女性のうち、ずばり誰がタイプ?という質問も飛び出しましたが、三浦さんは「杉野監督が演じた女性、と言わないと、後で怒られそうですね」とビクビクしつつ「役柄的に、みんな結構めんどくさそうですよね…」と言ったまま沈黙。正直な三浦さんに、お客様からも笑いがおこっていました。
最後に、来場したお客様へのメッセージとして、長原は「ひとりでも多くのお客様に見てほしい。来年は僕も監督として作品を撮るので、また映画祭に戻ってきます!」と宣言。三浦さんは「見る方によって受け取り方が違う作品だと思います。今回は(映画を見た直後の)お客様の反応が直に感じられるので、僕自身も怖いですが、見に来てくれて本当にありがとうございました」と引き締まった表情で舞台挨拶を締めくくりました。