3月26日(木)那覇市の桜坂劇場ホールBにて、特別招待『Dream Flight』の舞台挨拶と上映が行われました。会場は女性のお客様が多くご来場くださったほか、台湾メディアの方々も多数訪れ、関心の高さがうかがえました。
映画は、空軍士官学校に入学した主人公が上級生の卒業ダンスパーティーで出会った女性に一目ぼれ。いつしか惹かれ合い恋が燃え上がるが、ある日突然彼女が失踪してしまう…、というストーリー。
上映前の舞台挨拶の冒頭、ステージに駆けつけたのは村上ショージ。開始直前に会場に着いたとのことで「タクシーの運転手がお話好きな方で。話に夢中になりすぎて、桜坂劇場を通り越してしまったんですよ!」と告白。ハプニング話で笑わせ、和やかにプログラムがスタートしました。
そしていよいよ舞台にリー・ガン監督、主演を務めた俳優のレイ・チャンさん、女優のアン・シューさんが登壇。アンさんはセクシーな黒のセットアップ姿で登場し、その美貌に会場からため息がもれました。
リー監督は「沖縄にはおととい(3月24日)来ました。今回で3回目の訪問です」と笑顔。沖縄での料理や観光について聞かれたアンさんは「時間が取れず、まだ観光などができていないのですが、明日一日で料理や観光を全部満喫したいと思っています。昨日は有名な居酒屋でゴーヤーをいただきました」と答えました。
今回の作品で空軍パイロットを演じたレイさんは、「パイロットになるのは夢でしたが、“高度何メートル”など、呪文のような言葉を覚えるのがとても大変でした」と、撮影を振り返りました。また、レイさん演じる主人公の恋人役を熱演したアンさんは「今回は失明する女性という役でしたが、演技指導をしてくれた方がとても厳しくて(笑)。目を覆ってよく切れる包丁でリンゴの皮をむく、ポットのお湯を音だけを頼りに注ぐ、といった練習をしました」と、難しい役を演じた苦労を告白しました。
作品を見るポイントとして、リー監督は「今回の話は実在の方をモデルに作られたのですが、ここ20~30年、台湾では軍を題材にした映画は作られていませんでした。今回は政府にバックアップをしてもらい、機材や道具などすべてメイドイン台湾で作られました。また、劇中に日本の曲が1曲使われていますので、こちらもぜひ聞いてほしいです」と語りました。さらに「作品はロマンティックでピュアなストーリーです。年をとると誰しも心残りがあると思いますが、今回の作品を製作でき、私は心残りはありません。日常生活の中で面白くないことがあった時、誰しも“あぁ、飛びたいな”と思うことがあるはず。飛行機を操縦するには勇気が必要ですが、この映画でロマン・夢・勇気といったことを思い出していただければ」と、真剣かつ温かな眼差しでコメントしました。
終盤には監督、主演キャスト、村上の4人で、飛行機の翼に見立てて両手を広げる“フライトポーズ”を披露。その後の上映に期待が高まりつつ、キャスト陣の真摯な受け答えが印象的な舞台挨拶となりました。