3月29日(日)宜野湾市のビーチステージにて、「ラフピーステージ ラフピー応援プロジェクト」が行われました。これは、「島ぜんぶでおーきな祭」を沖縄から盛り上げるために発足したプロジェクトで、約1年かけてよしもと芸人たちがオリジナルのプロジェクトに取り組んできました。
司会のガレッジセールに紹介され舞台に上がったのは、佐久間一行、2700、カナリア、宮川たま子、ストロベビー、犬の心・いけや。炎天下の会場に詰め掛けたのは、親子連れや若者、地元の人だけではなく観光客も多く、大きな拍手で迎えられました。
まず紹介されたのは2700のプロジェクト、“いろんな事し体操”。リズムネタでブレイクした2700ならではのプロジェクトで、オリジナル曲に合わせた体操を披露します。小さな子どもから大人まで踊れる体操を考えたという2人から、観客へのレクチャーが始まりました。「みんな!さぁ立って~!」という2700でしたが、観客は恥ずかしがって立ちません。見かねたゴリが「みんなで踊ろう!まず立って~!」との声に立ち始める観客を見て、「さすがガレッジセールさんのパワーだ!」と感心する2700。「頭が細長い人に会いたい~」というユニークな曲とダンスを踊り始めると、覚えの早い観客に「すごいすごい!早い!沖縄の人完璧!」と嬉しそう。本番では2700キッズと呼ばれるたくさんの子どもたちも集まり、本番スタート。すると練習のとき以上の観客が立ち上がり、“いろんな事し体操”を歌って踊るプロジェクトは大成功しました。
次は、よしもと芸人の中でも音痴で有名な宮川たま子のプロジェクト、県内の人たちと歌いたい、“たま子合唱団”の紹介です。まずたま子は、ボイストレーニングに通い、プロの歌手に指導を受けたり、実際に合唱団に入り練習を積んだとのこと。本番では、モンゴル800の“あなたに”とSMAPの“世界に一つだけの花”を披露。たま子合唱団として、指導を受けた合唱団の方々とたくさんの子どもたちが舞台に上がりました。練習の成果か、たま子も音程を外すことなく歌い、たま子合唱団と共に素晴らしいハーモニーを響かせプロジェクトは成功しました。
次は、カナリアのプロジェクト、“オリジナルアイドル・チャンプルーガールズ”です。アイドルオタクのボン溝黒により、沖縄県内で活躍する地元アイドル4組を合わせて“チャンプルーガールズ”という新ユニットを結成。曲はボン溝黒が作詞、安達健太郎が作曲したオリジナル“サンダンキッス(人生は3段階)”。曲のコンセプトとして、人生での3つの恋“若い時の恋”“結婚した時の恋”“老夫婦となってからの恋”という、恋をテーマにしているそうです。そしていよいよ、チャンプルーガールズが曲を披露します。「ホップ、ホップ、ステップでキッス~!」とポップな曲に合わせて軽快なダンスを歌い踊ります。客席ではすでに熱烈なファンたちが立ち上がり、チャンプルーガールズに熱い声援を送っていました。最後は、プロデューサーのカナリアだけでなくガレッジセールや2700たちもノリノリで、テンションは最高潮に。「これで終わりにせず、今後もチャンプルーガールズを続けて全国に行きたいです!」とボン溝黒の宣言で、プロジェクト紹介が終わりました。
次は、佐久間一行のプロジェクト“沖縄オリジナル・うちなーいち”です。佐久間の持ちネタである、今日の一番を歌う“きょーいち”の沖縄アレンジバージョン、“うちなーいち”のプロモーションビデオを作るというもの。沖縄県出身アーティストのきいやま商店に曲アレンジを依頼し、沖縄県内で集めたたくさんの人たちの一番を集めた“うちなーいち”が披露されました。「広がる海が綺麗~」「女の子がちゅらかーぎ~(かわいい)」「お年寄りが元気~」など沖縄ならではの一番が集まり、人々の笑顔が詰まった素敵なプロモーションビデオに仕上がっていました。プロモーションビデオ上映のあとは、壇上の芸人たちが沖縄の一番を曲に合わせて披露していきます。「ヤンキーが気合入ってる~」「沖縄そば、好き~」「おじぃと思ったらおばぁだった~」など、個性的な一番披露に会場が爆笑に包まれプロジェクトは成功しました。
次はストロベビーのプロジェクト“1000人の笑顔写真でモザイクアートづくり”の紹介です。1年かけて、沖縄県内のみならず県外の沖縄関連イベントなどで1000人の笑顔写真を集め、それを組み合わせて絵画のようなアート作品を作る試みです。ですが、本番5日前にも関わらず笑顔写真が735枚しか集まらないという事態に。本番までに1000枚集まらなければ、映画祭への参加断念か、または旅費自腹で参加という、思いもかけないミッションが発生しました。「さて、この二人はミッション達成したのか、または自腹で参加になったのか!」と司会のゴリに促され登場した2人。手にしたパネルで発表された結果は…。「ミッションクリアです!!なんと1032枚の笑顔写真を集めました~!!」と、1032枚の笑顔写真で製作されたモザイクアートを披露しました。1000枚以上の写真が細かく配置され、ガレッジセールの姿を浮かび上がらせた作品です。ゴリや佐久間一行らも、「写真の一つ一つが笑顔だからか、心があったかくなる」と絶賛し、観客からは感嘆の声が上がりました。ストロベビー・生いっちょうの軽い下ネタに会場から静かな笑いが漏れる中、プロジェクトは成功しました。
最後のプロジェクトは、犬の心・いけやの“オリジナルフードメニューの開発”です。こちらは舞台上での発表ではなく、別会場にあるフードエリア・おーきな食堂にて、オリジナルメニュー4品がすでに販売されているということです。沖縄の特産品を利用した“南城イカボール”“ちゅらとまとアイス”など、ガレッジセールの2人も絶賛するオリジナルメニューの開発に成功したようで、プロジェクト成功となりました。登場した芸人たちの発案したプロジェクがすべて大成功となり、会場が大きな拍手に包まれる中、イベントが終了しました。