3月26日(木)那覇市のよしもと沖縄花月にて「島ぜんぶでおーきなミーティング~Big Meeting in Okinawa~」のプログラムである、「ショーケースプログラム①Slava’s Snow Showの世界」「ショーケースプログラム②ヒントン・バトルpresents ダンスショーケース」が行われました。
最初に登壇したのは“世界最良のクラウン”として有名な、スラヴァ・ポルニンさん。スラヴァさんは、300カ国以上で500万人を動員した「スノーショー」の創作者です。スノーショーとはピエロのみが出演する、セリフが一切ない、時には観客をも巻き込んだ演出で人気を博している舞台。スラヴァさんが信念としているのが“人生を演劇化する”という、ロシアの有名演出家の理論。「クラウン芸術もそれと同じです」と話しました。
また、多岐にわたる彼の活動の一つを映像で紹介してくださいました。自然の中を舞台とし、クラウンたちと観客とが共に作り上げ楽しむ大きなカーニバル。緑の中で、クラウンや観客たちが一緒になって、顔や体にペイントし、あらゆる衣装を身にまとう様子がスクリーンに映し出されます。自然を利用した装飾や舞台でクラウンが芸を披露するのを、さまざまな仮装をした観客が観覧しています。参加者は子どもから大人まで、まさに老若男女がみんな笑顔です。
映像が終わると、スラヴァさんは今後の展望について「沖縄は美しい風景、美しい衣装、そして豊かな文化がある島。私の仲間をたくさん連れて、ぜひ沖縄の人たちと一緒にみんながびっくりするようなお祭りをしたいです」と、力強くスラヴァさんが言うと会場から大きな拍手が湧き起こり、ショーケースプログラム①は終了しました。
続いて壇上に上がったのは、世界的に有名なダンサーであり振付師、演出家でもある、ヒントン・バトルさん。現在取り組んでいるいくつかのプログラムがあり、特にダンサー育成プログラムである、ヒントン・メソッドプログラムを日本で力を入れていきたいと話します。日本のダンスの世界は素晴らしく、また向上心溢れる若者が多いとのこと。彼らの育成と共に、自分のメソッドのみならず日本独自の表現を追求していきたいということでした。
さらに、日本でオーディションを敢行し、数百人の応募者の中から選ばれた6名の日本人と、アメリカから連れてきたダンサーたちで演じられる、ヒントンさん演出の舞台の幕が上がります。学校を舞台に教室の中で繰り広げられる若者たちの“対決”“ラブ”“グローリー”などの感情やエピソードがダンスで表現されます。小さな舞台を縦横無人に跳ねまわるダンサーたち。日本のポップミュージックも使用され、国際色豊かな演出に観客も引き込まれていました。
開演直前にヒントンさんが言った、「ただただ感じてください」の言葉通り、音楽と素晴らしいダンサーたちの躍動感あふれる演技に、会場中が一体となった舞台となりました。