島ぜんぶでおーきな祭 -第7回沖縄国際映画祭-

3月28日(土)那覇市のおもろまちシネマQにて、特別招待作品『虎影』の舞台挨拶が行われ、主演の斎藤工さん、しいなえいひさん、三田真央さんが登壇しました。

同作品は、実写版『進撃の巨人』の特殊造型プロデューサーを務めた西村喜廣さんの監督作品初となる映画です。現役忍者を引退し、忍者の里の片隅で家族と一緒に静かに暮らす青年が、家族を守るために再び刀を抜く。息つく暇もないアクションと独特のジャパネスク世界の融合を果たしたアクションアドベンチャームービーとなっています。

今回の上映がワールドプレミアになるということで斎藤さんは「皆さんのド肝を抜く映画になりました」と自信を見せ、しいなさんは「西村監督の世界観にぜひ浸ってほしい」とこちらも映画の出来に満足していました。そして三田さんは「実は今回私はこの映画祭に居ないはずの人なんです」といきなりのカミングアウト。たまたま今回の「島ぜんぶでおーきな祭」にプライベートで遊びに来てたところ、西村監督に「お前も舞台挨拶に出ろ」と言われ、今回の登壇が決定したそうです。衣装なども準備していなかったという三田さんは「北谷のアメリカンビレッジで急きょ衣装を買いました」と素敵な花柄のワンピースをお披露目していました。

今回の映画は「家族愛」がテーマになっており、斎藤さんは映画の内容について聞かれると「一筋縄ではない忍者映画で、視覚的な楽しみ方をしてほしい。その奥にある大事な芯が一本通っているので、素直にこのエンターテイメントを感じてほしい」と感慨の面持ち。
西村監督について聞かれると「梅干に似ている。海坊主みたい」と冗談を言う斎藤さんに会場からは笑いが、それでも最後は「時代がようやく西村監督に追いついた。常に一歩先をいく、100年後にも残るアーティストとして、その作品を尊敬している。現場は大変だったが、残るものが出来ていた。今後も機会があればぜひ参加したい」と撮影を振り返っていました。

また現場では、座長として斎藤さんが周囲に気配りした結果、気付くと女性陣と一緒に居ても違和感がなかったそうで、「女子会をしていたら、必ず居て、繊細で色んな気遣いをみせてくれた。本当に女子でした」としいなさんと三田さんが頷きあっていました。斎藤さんからも「もしかしたら女子なのかもしれない」とまさかの衝撃発言が飛び出すなど、会場は微笑ましいエピソードに終始和やかな雰囲気でした。

最後に「超大作というわけではないが、凄いエネルギーを持った映画になった。名刺代わりではないが、この映画が世界へと発信して、僕のターニングポイントとなる今後に繋がる作品に出会えて、それを届けることができて良かった」とこの作品への愛を伝えた斎藤さんの言葉で舞台挨拶は締めくくられました。